フォックスファイヤーは1980年代初めに数点のベストでスタートしましたが、そのうちの1点がこのウェーディングベストです。レギュラー丈のベストは持っていましたが流れや湖の中にウェーダーで腰上まで立ち込むとベストの裾が水に浸水します。これは着丈を短くしたウェーディング専用モデルでした。浜野ヤスヒロさんプロデュースでした。FoxFireというネーミングもよかった。日本で言うなら狐火や蓑火でしょうか。枯れ木や蓑が細菌による腐敗分解で燐が自然発火して妖しく光るわけですね。柳田国男の『遠野物語』的雰囲気ですね。自然に対する畏れ、戦慄・・・
ベストを久々に出してみましたら汚れやシミだらけです。こればかりでしたから活躍しました。大きなポケットにポリカーボネート製のフライボックスを入れて小さなポケットにはティペットやらフローティンググリスやら・・・オービスのピンオンリールを何個かぶら下げて、背中にもランディングネットぶら下げて・・・着る道具箱でした。
