pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

MAZDA ファミリアロータリークーペ

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初めて買った車がロータリークーペでした。当時住んでいたアパートの隣にトヨタの独身寮がありました。寮長(本社工場長)とは仲良しでした。そこのセールスマンがお客に委託されたのがこの車でした。44年式の4~5年落ちを16万円で買いました。査定価格としてはゼロだったでしょうね。

日本で最初にロータリーエンジンを搭載したのはコスモスポーツですが翌年量産車としては世界で初めてファミリアに搭載しました。軽自動車より軽い800kgそこそこの車体に100馬力、トルク13.5kgのエンジンを積んでいます。5~6千回転でクラッチをつなぐとタイヤがスピンして前に進みません。後ろは白煙でなにも見えなくなります。タコメータの針を振り切るぐらい回りますがレッドゾーンに入ると警告ブザーがビ~!っと鳴ります。足回りが軟くて特に砂利道が当時は多かったので怖かったですね。それとどう頑張ってもリッター5kmしか走ってくれません。でもこの車のT字型コクピットはスパルタンでシフト感もカッチリしてて好きでした。リヤスタイルもセクシーだったな。友人たちはケンメリスカイラインに対抗してボクのロータリーをサクイチファミリアと呼んでいました。桜と一郎の昭和枯れススキです。”貧しさに負けた~”ということですね。ガソリン喰って喰って・・・・十代に乗った唯一の車です。そしてマツダの記念碑10Aエンジンです。

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