pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

CONTAX T2

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ベルリンの壁がなくなった頃に発売された35ミリオートフォーカスカメラです。カールツァイスのレンズとデザインに惹かれました。所詮はボクの嫌いな京セラの北見工場あたりで作ってんだろうなァなんて思いながらも衝動買いをしたのは長崎屋一階のディスカウントでした。なにがスゴイってこれがコンパクトカメラの値段かよっていう価格でした。オートフォーカス、オート巻上げ、ゾナーの描写力も上々で沈胴式レンズのためフィッシングベストのポケットへの収まりもよくて文句なしといったところでしたが一点ショッキングなことがあって肝心カナメの接写が効きません。最短75センチの距離までです。ガ~~ン!!でしたね。それでも2年ほどはどこへ行くにもいっしょでした。

ある年の夏に知床へカラフトマス釣りに出かけました。オシンコシンの滝の前で形の良いセッパリマスがあがったので写しておこうと思いカメラを取りにクルマへ戻って手にしたとたん歩道に落とします。夏場のアスファルトは軟らかいのでボディに傷は全くありませんでしたが2度とスイッチが入ることはありませんでした。愛していたゆえに軟弱さにすこし腹が立ちました。札幌へ帰ってニコン35Tiのカタログを真剣に見ていると飲みに来ていた友人がT2は修理に出さないのかと聞くので“出さない”と答えると持って帰りました。その後のことは知りません。

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画像ネットよりお借りしました。