pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

KTM 18屯シエイ式機関車

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平成に入って間もなくの頃ですが取引先の大手玩具卸やの札幌支店へ行くと棚卸の最中でした。利益も上がらず中々帳簿から落とせなくてズルズル長期在庫になった商品が地下に眠っています。その年は本物の蒸気機関車(人がまたいで乗る大きさですが)を処分することになり捨てる前に遊んでみようと支店の敷地内に線路を組み立てて機関車に火を点しました。燃料は石炭ではなくアルコールです。圧力が上がるまで時間がかかりますが始動すると大変なトルクでついに線路から飛び出して車道に向かって暴走をはじめまして・・・段ボール箱を持った社員があわてて飛んできてブロックするありさまです。あんなのを今オークションに出したら好き者が大変な値をつけそうですが。もらってくれと頼まれても迷惑な話で・・・幼稚園などに寄贈したらと薦めましたが誰がこんな蒸気を管理運行できるのよってことでゴミ業者に頼むことになりました。

その時出てきた超小型の機関車がKTMの18屯シエイでした。支店長が買ってちょうだいよと言うのでいくら?と聞くと15万円。ボクにはテッチャン趣味はないのでバカ言うなというと1掛けでもダメか?よし買った、で1万5千円払って持ち帰ったものです。たぶん材質はブラスに塗装したような雰囲気で実際に走るようです。重くて精巧です。ちなみに阿里山鉄路は20世紀初頭に日本が統治下の台湾に主に木材運搬用に敷設した鉄路です。現存しているそうです。アメリカから輸入した28屯と18屯シエイがあったようです。まぁ道具とは言えないかも知れませんがかなり古いものです。

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