pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

ズックの魚籠②

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昭和の子供たち御用達の雑魚用の魚籠です。釣具屋さんの店頭に竹の一本竿が束になって立てかけてあるのを真剣そのもので選びに選んで真っ直ぐな一本を見つけ出して・・・釣具屋のオヤジにあの頃は何十円払ったんだろうか。30円とか50円くらいでしょうか。先端に蛇口(ジャグチではなくヘビグチ)を取り付けるのに綿糸とセメンダインで固めて・・・ウグイだのヤマメだの釣ってはこのズックの魚籠に入れて・・・カジカ突き、フナ、ザリガニ、カニ・・・いつも半ズボンに下駄はいて。ボクのお気に入りの下駄には大鵬とエナメルで書いてありましたがそれも擦れて消えて歯も擦り減って・・・それでも日々ご機嫌でした。ケガのない日なんてのはほとんどなくて生傷が絶えず、いまでも思うのですが赤チンにはずいぶん助けられました。鉛入りの乾くと黄緑色に妖しく光る赤チンじゃなくちゃダメなのです。カンシャク玉、2B弾、縁日の夜店の妖しいおっちゃんとカーバイトのニオイ・・・哀愁の昭和も遠くなりにけりです。

幼心にボクをいちばん落胆させた事件は2B弾の販売禁止でした。泣きたいくらいにガッカリしました。愛しい2B弾についてはまた後日。