pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

ビクター SX3

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オーディオ購入を検討中の後輩に頼まれていっしょに出かけたのは札劇のあったスガイビル1Fの大きな電気店でした。コーヨー無線だったのかそうご電器だったのか記憶がハッキリしません。数えてみると37~8年も前のことです。ローンじゃなくて月賦の支払いを逆算すると奮発しても総額20万円弱の予算ということになり必然的にこのスピーカーになりました。一個3万円弱でしたがコストパフォーマンスに優れた斬新なデザインのスピーカーでした。サランネットなしの白木仕上げでドーム型ツィータとウーハーのメッシュカバーが妙に美しくてちょっと面白くありませんでした。音はヌケの良いクリアなサウンドで価格を遥かに超えるもので驚いた記憶があります。このスピーカーは札幌オリンピックの年頃にデビューしてSX3-Ⅱ、SX3-Ⅲへと進化していきますがデザインはツィータレベル調整のツマミが若干変更になった程度でベストセラーとなって名機として名を残します。

紅顔の美少年(後輩)はその後結婚して家を建てて齢も50才を遥かに超え頭髪ほぼ絶滅状態でしたが昨年暮れに癌で命を落としました。SX3は自宅でいまだ健在であったのでオーナーよりは遥かに命永らえることとなりました。未亡人が鳴らすかどうかは知りませんが・・・