pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

MOTOROLA マイクロタック

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最初に持った携帯電話はモトローラのマイクロタックでした。北海道セルラーが最初はバスセンタービルにあってNTTの技術系の知人がここに出向していました。ライバル会社への信じられない人事ですが今思うと日米貿易摩擦で日本側の黒字解消のために通産省が民間に押しつけたのがマイクロタックだったようです。スタート時のセルラー各社には特に技術系スタッフが決定的に不足していたようで国の後押しでNTTが隠密裏に人材支援していたようです。ボクの知人は1年ほどでNTTへ戻りました。NTTドコモはマイクロタックに対抗してムーバを発売します。このマイクロタックが赤のLED表示でバッテリーを大食いします。待機時間は5~6時間だったかも知れません。とにかく初期費用も基本使用料も高かった。

このマイクロタックの頑丈さは特筆もので独特の仕上げでボクは好きでした。誰も携帯電話など持っていないので居酒屋のカウンターの端にいる友人と同じマイクロタックで電話ゴッコするわけです。おお~通じたあ、すげ~な、なんて。ふた昔前のことでマイクロタックもとっくに骨董品です。3~4年後に友人に頼まれてドコモのムーバを持つことになります。その頃のボクのセルラーは京セラになっていてムーバはパナソニックでした。その夏に知床のウトロにマス釣りで出かけた時も美笛にキャンプした時も通話が可能なのはセルラーだけでムーバーはエリア外でした。アナログ携帯は音質が抜群で人の声質もリアルでしたよね。