pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

Coleman ローボーイ5254

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キャンプに出かけると短くて3泊、長いと10泊なんてこともありましたが一番の問題は食料の確保と保存です。クーラーボックスは3個は持ちます。最初に活躍したのはコールマンのスノーライト型39リッターです。これにポリライト型2個という装備でした。当時住んでいたマンションの隣にドライアイス屋さんがあって大量に買い込みます。長期キャンプは夏休みの美笛かカラフトマスシーズンの知床ウトロです。美笛の場合は友人が入れ替わり立ち代りボクのキャンプを訪れますが当時は携帯電話がありませんので毎朝のように美笛野営場に電話が入りスピーカーで呼び出されます。そのうち管理人のオジサンが直接ボクのテントに呼びにきます。電話に出ると今晩来る友人で食料は何が足りない?酒は?という内容です。いつもドライアイスと氷をリクエストします。食料は黙っていても食べたいものを余るほど持ち込んできます。どうしても肉に飽きるので魚貝類、とくに走りのサンマを炭焼きにして大根おろしを山盛りつくって・・・たまりませんね。

市場仲買の友人がハイラックスのダブルピックの後ろに発砲スチロール20箱積んできた時には驚きました。いい奴なのですが豪快すぎて・・・近所のキャンパーにタラバガニだのサンマだのアワビ、ホタテだの配るしか処分の手立てがありません。ブロックをいくつも並べて網を並べて炭を熾して・・・はじからはじまで生タラバの脚が20本も並ぶとどこかの港町の浜市みたいで・・・本州からキャンピングカーを引いて一月くらい滞在している70歳くらいの品のいいご夫婦がいました。毎朝早くにゾディアックのボートで釣りに出て8~9時頃に戻りますとえらく気に入っているボクの犬(北海道犬)を借りにやって来て散歩にでます。その日は生タラバの炭焼きをみて“朝からものすごい豪勢なことやってますねぇ”すると友人が“北海道では当たり前のことだから(ウソばっかり)、全部持ってって!あとで茹でガニも丸ごと届けるから”件の紳士は感動していましたっけ。

結局一番鮮度を保つのは魚屋さんが使うクラッシュアイスだということがわかりました。このクーラーは底に水抜きコックがついていますのでクラッシュアイスが溶けても水は自然に出ていきます。使い勝手が良かったです。後にこのスチールベルトクーラーは主役の座をイワタニのガス式冷蔵庫に明け渡します。長く活躍してくれたので塗装もくたびれて錆びも浮いていますが現役です。

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