pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

HOHNER ブルースハープ

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娘が小学生の頃に学校でリコーダーを折ったらしく帰りに買ってきて欲しいと家から電話があり狸小路のキクヤへ。ボクには縁のない楽器店というところへ足を踏み入れてみるとなにやらキラキラしていて楽しそうでしばらく店内を見学していましたら懐かしい楽器を見つけました。ハーモニカです。ガラスケースの中にスティービー・ワンダー使用モデルというのがあってドイツのホーナー社製でした。妙なボタンというか棒が刺さっているようなクロマニカは穴が一列でした。ボクが小さい頃に持っていたトンボでも2段で上段が半音でした。こんな少ない穴でスティービーは「Isn't She Lovely」(可愛いアイシャ)を演奏したのだろうかと不思議でなりません。

クロマニカの近くに小さな可愛い10穴ハーモニカがいくつもディスプレイしてありました。ブルースハープという製品で小さくて可愛いので1個買って帰りました。後日キャンプに持って行きましたらなんだかやたら懐かしい音らしく友人たちがオレにも吹かせろ吹かせろで焚き火を囲んでの火祭りは小学校唱歌で大盛り上がりでした。ブルーハープが唾だらけで閉口したので次回からは友人達の分も用意したのを憶えています。

その後スティビー・ワンダーのライブビデオを見る機会が幾度かありましたがクロマニカを使ってサイドのボタンを細かく動かしています。吹くとド吸うとレでボタンを押し込んで吹くと半音上がってド#吸うとレ#が出せるのがクロマティックという仕組みらしく1穴4音ということですがそれにしてもすごいテクニックです。2005年でしたかスティービー・ワンダーが来日した時にかたわらに大人になった娘のアイシャがいました。赤ん坊は横顔が父親そっくりの素敵な女性になっていました。アルバム「キー・オブ・ライフ」が1976年でしたからその時点で29年経過していたわけです。スティービーの「ステイ・ゴールド」の中に人生は瞬きくらいの間というフレーズがありますが彼女を見ていてオレも歳をとるわけだって思いましたね。

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