pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

Rapala ジョイントラパラ

 

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ラパラは歴史のあるフィンランドのフィッシングメーカーですがプラグタイプのルアー(疑似餌)が主力でカウントダウンはよく売れました。プラグは昔はヘドンとラパラでした。そもそもバス釣りなどというものがブレークするはるか昔のことです。ラパラが威力を発揮したのはスズキ(鱸、シーバス)釣りだったと思います。35年近く前ですが三浦半島の葉山と油壺の間の長井という漁港から相模湾へ年に4~5度伯父の会社で釣り船を仕立てた際に便乗したことがありました。毎回朝焼けの富士山が神々しく見えます。ある時メジマグロ狙いで港を出ると入り江に設けた生簀からイワシをタモですくって船の生簀に移して沖に向かいます。メジはホンマの幼魚です。イワシの鼻か顎に針を通してオモリなしの完全ふかせで泳がしますとメジがそれをめがけてはるか向うから突進してきます。キラッ、キラッと閃光が生餌に向かってくるスピードは驚くべきものがあります。

2度目のメジ釣りにはラパラを試してみたくなり手持ちの貧弱な道具を持っていきました。ロッドはグラスのライトアクションだったので折れる前に切れるようにラインは細めを巻いていきました。目の前をメータークラスのシイラも寄ってきて気合が入ってきましたがいっこうに喰い付きません。最初にヒットしたのはカモメでした。生餌のイワシにもきて船の上はカモメ外しで大騒ぎです。積丹や島牧でアメマスを狙って出かけた時もラパラに足元からヒラメが喰いついたのには外道でも大喜びでしたが結局いちばん釣れたのはカモメでした。キャストするとカモメが急降下してきてラパラが着水する前に喰いつくので油断できません。ラパラは当時のボクには高価なので回収を試みますがカモメを目の前にするとデカいわ、暴れるわ、凶悪な目つきですごむわでたじろぐ始末です。結局ラインを切るわけですが外道も外道、大外道ですから腹が立ちます。魚より知能が低い悪食野郎めと腹の中で罵るのが精一杯。今ラパラを見てるとそんなことを思い出して苦笑いです。