pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

飯盒炊爨 ハンゴースイサン

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中学、高校の頃の夏休みは仲間と海へキャンプに出かけるのが恒例で楽しみでした。道具の分担は各自心得たものでこれも毎夏決まっていました。黄色の三角テントとハリケーンランタンと飯盒が主な道具です。これらを自転車に積んでブラブラ海を目指します。持参の食料は米と玉ねぎぐらいで他は現地の畑でイモやらササゲやらスイカやら調達します。スイカは海に浸けて冷やしてデザートというわけです。ドロボウですね。魚やアワビやウニやカニはいくらでも取れるので浜鍋にして全部ぶつ切りにしてぶち込みます。抜群にうまいのですが問題は飯です。飯盒炊爨で失敗すると仲間の恨みを買うので誰がやってもプレッシャーがありますが毎年だいたい担当が決まっていて決まって失敗して決まって海に投げ込まれます。それぞれがウィスキーを隠し持ってきていてチャッカリしてるのは親のボトルからくすねて水筒に詰めてくるのもいました。ハリケーンランタンに灯をともす頃になると焚き火の回りで徐々に気勢が上がってくると悪心が芽生えてきます。これも恒例ですがロクなことをしません。でも楽しかったなあ。帰路は決まって敗残兵のようにヨレヨレで自転車を漕ぐのですが来た時と違って家が遠くて。

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