pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

スカリ

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魚や魚介類を入れる網です。フローターがついているのは生かし魚籠で丸いのが生かし魚籠とか巻きスカリと言ったりしますね。最近のスカリはフタ自体がフローターになっていてより魚を入れるのが楽になっているようです。網はナイロン製ですが昔は綿糸を編みこんだものだったのでアワビや貝類を入れると数シーズンでボロボロになります。子供の頃は潜って獲物をゲットするのが楽しみでしたが大きいスカリに入れると貝の重みで徐々に立ち泳ぎもしんどくなってきます。それでトラックのタイヤの古チューブを修理屋のおじさんにもらってきてスカリをセットして使うと楽チンでした。

夏の盛りのお盆近くになると蝉が鳴いて天気晴朗なのに大波の日がやってきます。土用波というかはるか何千キロも離れた台風のうねりがこちらまで伝わるものでしょうがこれを絶好の機会と友人と波乗りを楽しみに人目のない浜へ出かけます。先にトラック用タイヤチューブを波打ち際から思い切り放り投げて波に頭から突っ込んで沖へ出ます。チューブに乗って波の頂上から下り降りるときのスピードはジェットコースター感覚で登りも勢い余って波頭を越えると空中に投げ出されます。問題は岸に上がるときで波に叩かれてモタモタ岩に脚をとられたりすると必ず痛い目をみます。祖母がお盆で地獄の釜のフタが開いてるから海に行くんじゃないと脅すのですが河童(蛙)の面にションベンでした。