pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

ゲルベゾルテ

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嗜好品も含めて道具ということで今日はタバコです。タバコは10年以上前にやめましたがショートホープを25年間吸い続けました。一日に平均8~10箱を吸い続けたのでボクの肺はドロドロかもしれませんね。実家にいくとテーブルの上にドイツ製のゲルベゾルテがいつも置いてありました。父は普段はハイライトですが三越の地下のたばこ売り場でゲルベを買っては大切に吸っていました。過去形なのは父が亡くなったからではなくてゲルベが販売中止になったからです。ボクが吸ったタバコの中で一番うまかったのは間違いなく楕円の両切りゲルベゾルテですね。あの芳醇な魅惑的な香りと旨味はなんとも言えません。喫煙の醍醐味があの一本にあったように思います。販売中止(輸入停止)で父はすごくガッカリして売り場のお姉さんに何故だと訊いたそうです。お姉さんが嫌々申すには禁止されている成分が含まれていたようなムニャムニャ・・・というような事を曖昧にしゃべったらしいのです。事実は不明ですが父からその話を聞いて二人とも同じようにアサのつく系統を思い浮かべて“そうだよなウマ過ぎるもんなあ”と妙に納得したのはそれほど魔力があったということです。父は未練で今でもたまにゲルベ吸いたいなあ~と嘆息します。