pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

イムコ トリプレックスジュニア

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イムコはジッポーに比べてはるかに歴史のあるオーストリアのライターメーカーです。このジュニアを手に入れたのは高校2年生の時でヴァンジャケットのプレミアムセールのオマケでもらったものです。ブリキのチープな材質なのにミリタリー仕様というかメカニカルなつくりと質感に魅了されました。当時ジッポーはどこでも手に入りましたがイムコはどこにも置いていなかったので珍品でした。元祖100円ライターのマチュラ100が発売になった頃で同級生も使っていましたがボクはイムコを友人に見せつけて得意満面でした。しばらくして実家で父親と飲んでいて彼の前でショートホープにイムコで火をつけるとそのライターはなんだ、見せろと言ってしげしげと構造を見ていましたがどこで売ってるんだ?どこにも置いてないよというと「じゃあくれ」「やだ」「じゃあ売れ」・・・・その日のうちにイムコを巻き上げられるのでした。

あれから40年近く経ってボクはとっくにタバコをやめましたが80才になる父は今でもイムコの愛用者でハイライトをくゆらしています。ボクが20代の終わり頃になってイムコが手に入るようになると父はすかさず見つけて風防付きのトリプレックスのスーパーを使うようになっていました。角型のストリームラインも使っていましたがあれから何個のイムコを使い潰したか知りませんがボクがあげたジュニアはくたびれた姿ですが今でも父のサイドボードの中に鎮座しています。

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