コーラル BL-25D

最初にオーディオを購入したのは昭和49年でサンスイのAU7700にダイヤトーンのDS28Bという組み合わせでしたがスピーカーは最後まで迷いました。同じ年に発売になったコーラルのBL-25Dに後ろ髪引かれてなりませんでした。フルレンジのBATA10にバックロードホーンというユニークなシステムでカタログの複雑な断面図を見て箱自体が単体のスピーカーだと感じました。音はヌケの良い歯切れのいい元気な音で白木の箱も新鮮でした。これ2個でDS28Bが3個分以上の価格は予算オーバーでした。それでも自分のオーディオには満足でご機嫌で聴いていましたが翌年になって遊びに来ていた友人がいい音だなあと言うのでスピーカー安く売ってやろうかと冗談半分で言うとすぐに乗ってきて引っ込みもつかなくなって結局商談は成立します。ボクは大阪屋へ走ってBL-25Dを手に入れます。ツイータを切ってフルレンジBATA10単体で鳴らすことも可能でした。おとが硬いです。本当のところはいなくなったDS28Bへの未練も多少あってお金があったら部屋いっぱいにスピーカーを並べて聴き比べできたらなぁと贅沢な夢をみていた成人になった頃の話です。ハーレムか。