pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

熊鈴

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閑話休題―おかげさまで昨日でこのブログも3万アクセスを超えました。いつも読んでくださる皆様に御礼申し上げます。ガラクタの懐古趣味と言われるとそのとおりで停滞と堕落は古きよき時代への懐古となって顕れるようです。ボクなどはナレーターが恥ずかしくて観られませんでしたが一時期NHKの「プロジェクトX」が高視聴率を稼ぎ出すとよっぽど日本と日本人はやばい淵にいるのだなと得心させられましたが昨日ついに自民党政権も終焉を迎えたようです。健全な保守として彼らの「プロジェクトX」はあるのでしょうか。

熊鈴が正しいのでしょうか、カウベルなのでしょうか。山親爺には会いたくないのでバッグにぶら下げているものです。一度家族と父親を連れて春香山の上り口にランクルを置いて山葡萄とコクワを採りに出かけました。砕石場側のゲートをくぐって200Mほどの道路脇に4~5M入った場所で見事な山ブドウが生っていたのでボクが木に登って上から落とすと父と家内が夢中で拾って籠に入れていましたが3~4歳くらいだった娘が「ブタさんが鳴いた」って言ったらしいのです。ブドウに夢中だった家内は聞き流していましたが二度目に「またブタさん鳴いた」と言った時にハッと熊だと気づいたらしく「どこで?」と聞くと道路のすぐ下を指差したのでボクは木から降りて娘を抱えると道路へ飛び降りて「車まで走れ~!」わき目も振らずに脱兎のごとく駆けました。

車の場所まで戻ると父がいません。間もなく脚を引きずりながらニヤニヤして歩いてきました。飛び降りたときに脚をくじいて捻挫をしたらしく「ああいう時に人の気持ちって判るもんだ。親を見捨てて逃げやがって、あぁ怖ろしかった」で爆笑でした。採った山ブドウも竹籠も取りに戻る勇気はありませんでした。