学生時代はSONYの小さめのオーディオで満足して聴いていましたがある時友人がヤマハのオーディオを購入しました。35年ほど前です。CA1000というアンプにNS690というスピーカーで鳴らしていました。非常にクリアでいい音でした。ボクもサンスイのAU7700というアンプにダイヤトーンDS-28Bで対抗しました。何年かして友人がスピーカーを1000モニター(センモニ)にグレードアップして、どうだぁと云わんばかりでした。この際勝負をつけてやろうと思い(笑)前々から欲しかった真空管アンプを物色しました。マッキントッシュはとても手が出ないので最初から先輩が持っていたラックスのSQ-38FDに狙いをつけていました。ところがショップに行くとすでに生産中止でした。後継機はLX38でした。外見の違いは全く分かりませんでしたが後にSQ38FDを手に入れますと外見上はパワースイッチがレバー式とプッシュ式になっています。ウッドケースは別売でしたがセットにすると重厚になります。
スピーカーを何度も組み合わせて試聴しましたがヤマハの1000モニターとオンキョーの100モニターが残りました。相性といいますか対抗心も多少あって(最初に予算ありきなのですが)ヒャクモニを選択しました。クルセイダースのスクラッチで真空管の音を友人に聞かせました。うなっていましたのでヤマハ得意の透明感のある音で勝負してやろうと思い、キース・ジャレットのケルンコンサートを流しましたら“マケタ”とつぶやきました。管球式とヒャクモニの音は立ち上がりが早くて柔らかい疲れない音でした。オーディオも凝り始めると金がいくらあっても足りない怖い世界です。