pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

Holbein 透明水彩絵具

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絵は昨年始めたばかりです。幼い頃から絵にはコンプレックスを持っています。小学一年生の授業で描いた父の絵が先生から返されるとカズという友人がマジな顔で“うまいなあ!ライオン描くの”って。その日は全員父の日にお父さんに渡すように先生が返してくれたものなのにカズもかなりのバカです。父を描いたつもりがライオンになっているボクもかなりの下手くそで父兄懇談会で担任の先生が母にボクの画が少々変だという話もあって絵に関してはムッとした思い出ばかり。

50をいくらか過ぎて、もし自分にデッサン能力があったら人生変わっていたろうなってふと思うことがあります。昨年初夏に朝から出かけた日帰り温泉でビール片手に友人の持ち込んだ水彩色鉛筆と水筆で遊んでみると下手なりに楽しくなりまして。すぐに色鉛筆を買いましたがその後絵具も使ってみたくなりました。実家に伯母の形見の絵の道具が眠っていたのを思い出しダンボールを引っ張り出すとなかから画材がゴッソリ出てきました。古いものですがホルベインのアーティストウォーターカラーはボクが買おうとしていた透明水彩絵具でした。大正生まれの伯母が横文字にカタカナのふりがなをふっているのを見て伯母を感じました。

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白馬から鬼無里、戸隠方面へ抜ける峠から白馬三山を描いたつもり。