pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

ABU ズーム7feet

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このロッドを最初に手にした時はすでに30歳近くでしたが懐かしさを覚えました。小学生の頃に釣具屋に並んでいたグラスロッドのニオイがしました。世はカーボン全盛でグラス竿は日本の店頭からは消えつつありました。初期のカーボンロッドは技術的に未熟でアクションに問題が多かったように思います。棒のようにしなりがなく硬かったり調子が悪かったり・・・グラスは独特のムチのようなアクションが持ち味ですがキャストは得手でもリーリングのルアーアクションに若干の難があります。ヒットするとまた面白いのですが・・・これはライトアクションよりは少し上でしょうか。ガイドもセラミックガイドではありませんがずいぶん使いました。リールシートがすごく長いのですがリール位置は好みでスライドさせることが出来ます。リールをセットして締めこんだ場所で固定します。

日本のグラス釣竿技術は早くから世界に冠たるものでしたが主たる要因は"竹"というお手本があったということが大きいと10代の頃に本で読んだ記憶があります。ボクが小学生の頃に父親にもらったロッドはグラスの前の竹の六角竿でした。これが美しかった。竹の六角竿は竹材を三角形にテーパーをかけて削り同じものを6本合わせて接着したものです。オービスのフライロッドでも竹の六角竿がありました。日本専用モデルの"ヤマメスペシャル"など惚れ惚れする美しさでした。厚い牛革のロッドケースに入って・・・値段もスペシャルでしたが。

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