pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

Nikon F2フォトミック

F2

一眼レフレックスカメラは頭部にペンタプリズムを持っています。レンズから入った光(像)をファインダーへ届けるための屈折鏡ですね。ペンタ(五角形)なのでどうしてもデザインはトンガリ頭になります。昔の一眼レフはキャノンであろうがペンタックスミノルタだいたい同じデザインです。その中でF2フォトミックは唯一無比孤高のデザインでした。これを美しいと思うか不恰好と感じるかはそれぞれです。ボクはこれを平成になる直前頃に中古で手に入れました。程度は抜群でした。すでにF、FE、F3を持っていましたがF2フォトミックが欲しくてたまりません。ボクには惚れ惚れする美しさと存在感でした。

フォトミックは首から下はメカニカルで頭部に電子武装した初期型ターミネーターです。バッテリー室はボディ側です。これ以降の電子シャッターに比べるとFやF2のメカニカルシャッター音は官能的です。FとF2を並べてみるとボディはそっくりですがレリースボタンの位置や裏蓋がヒンジ開閉になっていたり細部に工夫が見られます。Fの裏蓋分離式も魅力ありますけどね。1/2000シャッターを装備していました。フォトミックAはAI対応です。

ボクなどの普段使いには正直FEがベストでして・・・サイズ、重量、使いやすさ、ですね。でもメカニカル好きには垂涎の道具というものがありまして、このF2フォトミックなどもそのひとつです。今は魅力的な道具が少なくなりました。ノスタルジックな世界に逃げ込んでいるわけではないのですがそれでもやっぱりいい道具が少なくなりました。作り手の思いと熱が伝わってくる道具・・・

F2_2