本当はクローズドデッキタイプのシーカヤックが欲しかったのですが子供たちが乗りたがるだろうと思いカナディアン（オープンデッキ）にしました。航空機メーカーのグラマン社製のジュラルミンカヌーが狙いでしたが予算の関係上コールマンになりました。2～3歳の娘を乗せて美笛からオコタン方面へゆったり初航海に漕ぎ出しました。Ｊストロークにも慣れてアメンボーのように湖面を滑っていきます。しばらく行くときれいなワンドの岸辺に若い女性が一人マットを敷いてトップレスでうつぶせになって身体を焼いています。何処からどうやって来たのだと不思議に思いましたが天女に吸い寄せられて近からず遠からずの岸にカヌーを寄せました。娘もいぶかしんでおりましたがボクも30歳頃ですから思わぬ僥倖に目の保養をしておりましたら沖からモーターボートが猛スピードでやってきて天女を乗せるとあっという間に湖畔方向へすっ飛んでいきました。ワンドもボクも急に寂しさに包まれるのでした。
帰路美笛野営場の前で沈しまして訳も分からぬあっという間に水中に投げ出されて娘を見ると少し水を飲んだらしくものすごい形相でボクを罵っています。怖ろしいオンナだと思いましたね。あわせてカヌーの怖さも知りましたが風の日は特に注意です。北海道犬の愛犬が犬かきでカヌーをどこまでも追いかけてくるのには閉口しました。鼻を突き出して呼吸をするのでピーピー音鳴りがします。健気というか可愛いものです。犬をカヌーへ引っ張りあげようとして2度目の沈をしましたらあんな船も～乗らないと娘はブンムクれて、あげくに裸の女の人のそばに行ったと母親に告げ口をするのでした。
