pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

ペツル ミクロ

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夜遊びの必需品です。このペツルは単三電池2本にバルブの予備を収納します。樹脂とラバー製でとても軽量でした。今どきのヘッドライトというものはクセノン球もハロゲンも使用せず発光ダイオードが主流で超軽量、消費電力も驚くほど少なく長く照らし続けます。ボクはこのマイクロにハロゲンバルブを使用していたのであっという間に暗くなります。寝床で本を読むのが30年来の習慣なのでテントでもそれはいっしょで家族が寝るとペツルで本を読みます。その後蛍光灯ランタンが出始めるとそれが読書用になったのでペツルは夜釣り専用になっていました。

高校一年生の夏の日曜日に京都出身の北大生と二人で小樽へ出かけました。SLに乗ってみたいと言うことで倶知安まで・・・すると羊蹄山に登って日の出を見ようやと言うことで倶知安駅から国道5号線を嫌になるほど歩いて登山道に入るとじきに真っ暗闇になってどこが道やら藪やら分からなくなって何度も迷う始末です。ポケットに入っていた買ったばかりの100円ライター(マチュラ)で道を照らしながら黙々と歩き続けましたがライターを擦り続けるボクの親指の皮はむけて痛いわ熊が出そうで怖ろしいわでついに深夜に断念して引き返すことに。比羅夫駅にたどり着いたのが夜明け前で始発までホームのベンチで二人で爆睡しましたが虫に喰われて大変でした。その時のボクの靴はトップサイダーのデッキシューズで食料も水もゼロ、山をなめ過ぎですね。あの時ペツルがあればなぁって後になって思ったものです。おそらく頂上までたどり着いたと思いますよ。その後洋蹄山には登っていません。

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