pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

ABU アブマチック

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始めてルアーを投げたのは34~35年前の尻別川の大曲でした。当時はまだ成人前で先輩に誘われてのイトウ狙いでした。ガルシャのロッドにアブマチック170でした。170は間もなくどこかに消えてしまったので画像はお借りしました。社会人になって懐かしくて170を求めましたが手に入らず270を購入しました。

当時はルアーなど誰も知らず釣り場では奇異な目で見られる時代でした。今の京王プラザの踏み切り北側に三州屋という釣具屋がありましたが東京オリンピックの年にルアーを並べて10年間で3個しか売れなかったとオヤジが言っていました。あまり知られてませんでしたからね。アメリカ屋漁具が今の店舗の南向かいの10坪くらいの物置小屋のようなところで商売していました。ルアーといってもアブとダーデブルとメップスくらい。『北海道の湖と渓流』の鍛治英介さんも行啓通り(のあたりだったような記憶)で釣具店をやっていましたね。

はじめて金属片に魚がヒットした時の驚きは永遠ですね。ルアーっていうのはとても美しくて、あれは魚を釣る前にまず人間を釣り上げなくっちゃね。これ欲しい~!、きそうだなあ~、なんて具合に。

久々に使ったアブマチックは距離は出ない、ラインはヨレて痛みが早いわですぐに殿堂入りにして普段使いはカーディナルでした。ガルシャのロッドはグラス特有のムチのようなアクション。でも当時としてはやはり高級品だったのです。ダイワのクローズドフェイスなどオモチャのようでした。

始めての釣りでボクは何度もイトウが足元まで追いかけてくるのですがヒットせずイライラで発狂しそうでした。先輩は53cmを釣り上げて帰りに鍛治さんの店に寄ったら新聞社に手配してくれて週刊3位で新聞に載りました。当時は魚影は濃かった。10年たって大曲を訪れましたがあまりに渓相が変わっていて驚きました。

 

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