pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

ワカサギ竿

f:id:Qjiro:20200316161300p:plain

この季節はワカサギ釣りです。札幌近郊は新篠津や旧石狩川三日月湖)数ヶ所が釣り場となります。ワカサギは回遊魚ですので穴を開ける場所が釣果を分けます。北海道のロッドは北関東から東北あたりの仕様に比べると長くてしっかりしていますね。若い頃のフライロッドの製作以来ロッドはほとんど手作りです。ブランクは狸小路の五條釣具店で一番細いものを買って加工したり安売りのプラスティックグリップのブランクだけ抜いて使いました。グリップはそこら辺の棒です。凝り始めると漆など使います。

ボクが好きなワカサギ釣りは空の下でやるスタイルです。ワカサギ用の巨大テントも用意しましたが内部の気温が上がるとテント内の氷が融けてベチャベチャになって・・・なにより閉塞感が苦手です。朝から吹雪かれるとテント張りも恐怖で二人ぐらいでしがみついても飛ばされそうになり設営断念ということがありました。それはもう大騒ぎで死にそうな寒さの中で爆笑です。

まず過去の実績から回遊コースを予測してを穴の場所を決めると地吹雪に備えてエスキモーのイグルー方式でブロックを積み上げて半円の高さ1.3Mほどの壁を作ります。それでOKです。あとは地吹雪が壁にへばりついて隙間なく頑丈にしてくれます。どうしても手がかじかむので七輪や練炭ストーブは欠かせません。ガスヒーターなどなんの役にも立ちません。手袋はボアが入った防寒ゴム手袋がベストです。ブリザードの中に一時間もいますとなんとも思わなくなりますし極寒ではとにかくバーボンやウィスキーがとにかく美味いのです。仲間と一日寒さの中でバカな話をしながら一心不乱に穴を見つめて・・・飲んで・・・爆笑の連続で楽しいものです。数が連れ出すと4~5百もいくときがあるので釣れる度に立ち上がっていると腿がふるえて次の日に大変な目にあいます。一日スクワットをしているようなものですからね。イスに腰かけたまま楽に一気に仕掛を上げるには竿の長さがある程度必要になります。この辺は仲間を見ても好みが分かれて文字どおり一長一短です。仕掛の針は秋田狐がいいです。アイスドリルはほとんどがスウェーデンエリクソン製ですがボクはノルウェー製を使っています。抜群にいいです。ガレージの奥深くに眠っています。もう10年近くやっていません。

f:id:Qjiro:20200316161521p:plain

f:id:Qjiro:20200316161539p:plain