pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

Fuji タイコリール

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ボクが小さい頃はオーテンリールなんて呼んでいましたね。横転リールは遠投する場合90度向きを変えて飛ばします。スピニング以前はこれでした。ラインがよれてトラブルが多かった記憶があります。防波堤の真下に下ろすとガヤ(エゾメバル)がバンバン喰いついてきましたがやはり小学生でも遠投してカレイを釣り上げたいと大人に混じってやりましたが中々うまくいきませんでした。小学生の頃の防波堤はきれいですっきりしていましたね。まだテトラポットなどというものが大量に世に出る前だったのでしょうね。

後年このリールに再度出会ったのはチップ釣りでした。真下に下ろすのは早いですし3回転で1メートルとタナを取りやすいですし、一度群れに出会うと内側にラインフックがありますのでそこにラインをかけると次回から自動的にタナまで直行します。いまでもチップ釣りでの使用率が高いですね。

チップ釣りもハマると夢にまで出てきます。突如リリーン!という鈴の音で夜中に飛び起きるなんて頃もありました(笑)熱病ですね。チップ(ヒメマス)はエサに喰いつくと潜るのではなくて喰い上げるのです。オモリを引っ張り上げるのでロッドに負荷が無くなっていきなりまっすぐに起き上がります。その瞬間に鈴がリリーンとデカイ音を立てるのです。心臓がバクバクいいます。

チップの主戦場は支笏、洞爺湖、クッタラ湖ですが原産は阿寒湖です。古代に噴火でせき止めらた紅鮭が陸封型となって命を繋いだものです。明治に支笏湖に放して、以後十和田へ、そこから中禅寺湖へ、そして富士五湖へですね。フィッシュイーターではなくプランクトンイーターのお姫様です。美味です。f:id:Qjiro:20200316124849p:plain

小学生の頃に父に買ってもらった最初のリール。

 

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