pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

腰籠

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山菜採り用の腰籠です。右側が根曲がり竹で小樽の竹材店のオヤジが編んだものです。根曲がり竹は丈夫で左側のように面取りをしていないので使い込んでいくとアメ色になって雰囲気が出てきます。ボクは山菜取りといっても人に貰うのが専門で自ら採りに行って楽しいのは落葉キノコ(花いぐち)ですね。キノコは人を狂わすって本当のようで群生しているのを見つけると静寂の落葉林の中で狂喜乱舞したくなります。ずいぶん昔にお客さんのところでキノコの話になって「昔のアイヌの人たちも落葉キノコを食べたんだろうね」って言うので「そりゃあ美味しいから食べたでしょう」と答えると「それはありえないんだわ」「???」

カラマツは主に本州の中部山岳地帯原産で明治中期以降に北海道に植林されたものです。主に炭鉱の坑道用でしょうか。北海道にはカラマツの近隣種のグイマツが群生していましたが8000年ほど前に絶滅したそうです。したがってアイヌの人たちは落葉キノコを食べることが出来なかったということです。ボクは30代頃は赤エゾ松が好きで庭にずいぶん植えて枯山水風の庭造りに狂いましたが今はカラマツが好きでたまりません。一年を通してそれぞれに風情があります。

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