pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

へらウキ

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20年ほど前に友人のペンション主催のゴルフコンペに一泊でニセコへ出向きました。そのとき同じパーティーで回った60過ぎのカイゼル髭のオヤジはニッカーボッカーズをはいて一打ごとに名言を吐きます。茶目っ気のかたまりで忘れられません。もともと横浜の人ですがヘラブナ釣りにハマって巨ベラ釣りたさに月形町へ家を建てて移住したそうで・・・ヘラブナ釣りの世界にも怖ろしい深淵があるのだとその時は呆れながらもうらやましく思ったものでした。

後年友人に誘われてフナ釣りに茨戸へ行きました。小鮒かよなんてバカにしながら出かけると旧石狩川三日月湖)の河畔は葦が密生していて中々の雰囲気でした。レクチャーを受けながら釣り始めましたがへら鮒のデカさに驚きました。これでも鮒か?というほどの大きさと面構えです。へら竿は握りのついた割と細めのタイプなので引きも強く竿満月でスリリングです。静寂の中で当たりを待つのも趣のあるもので釣り上げた30匹ほどはリリースして帰りましたが翌日アメリカ屋へ行って一式揃えました。その時に買ったウキの残りです。感度抜群のへらウキは自作する人が多いですがボクはそこまでの深みにはハマりませんでした。それでも葦の茂る河畔の雰囲気が好きで友人と幾度となく出かけたものです。