pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

HOPE MARKER

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ホープマーカーって懐かしい響きがあります。それまでのカンダハーとは一線を画すチョイ舶来の雰囲気がありましたね。こんな小さな三角形でスキー靴が固定出来るのか?なんて最初は不思議でしたけどね。十代初めから中頃にマーカーを知ってロシニョールを知り皮革のドロミテブーツに憧れて考えてみるとブランド品との出会いはスキー用具が最初であったように思いますね。

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ホープマーカーは西独マーカー社との提携商品でたぶんマーカー社のOEMではなくホープ(飯塚運動具)製でライセンス契約だったのではないでしょうか。ボクより上の世代はラグリーメンって言いますね。カンダハーしかない小学校時代はシーズン中にだれかが必ず骨折します。ポッキリならいいのですが兄のお下がりのようなバカ長い板で春先の重い雪で滑っていると突如喚き声が響きます。捻れて複雑に折れてるのでみるみる激痛で唇が紫色になっていきます。ヨッシャー!で助けを求めに下界に滑り降りるのはいつもボクの役目で随分苦悶する仲間をみてきました。ドジな奴が多いんですけどね。安全装置付きのビィンディングの開発はあの時代にあっては世界的に喫緊の課題だったのでしょうね。左右の圧力の開放、さらに上下方向、三次元方向へと進化していきますがこのホープマーカーは安全対策第1世代といったところでしょうか。カンダハー末期にもトゥピースに開放装置がありましたが大嫌いでした。すぐに外れてスキーになりません。このあとに第二世代ともいうべきロータマートが一世を風靡するわけですが愛用したロータマートとロシニョールのあずき色のストラートについてはまたの機会に。

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