pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

VISONIK David6000

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すでに結婚をしていたので昭和54年頃だと記憶していますが友人のオーディオショップへ顔を出すとJBLのスピーカーが入荷したから聴かないかということで試聴してみました。当時JBLでも1個10万円を切るくらいのスピーカーが出て、たぶんL50AかL40Aだったと思います。聴いてみると低音が少し物足りないような気がしましたがヌケのいい素晴らしい音でした。しばらくすると友人がニヤニヤして気に入ったかあ、買わないか?と言うので結婚したてで二度も引越ししたので金がないと言うと20万も要らんよ、半分以下でいいよ!???高校時代からケチで有名な男がなにを血迷ったと思っていたら実はいま鳴らしていたスピーカーはJBLじゃなくてその上に乗っているちっちゃいスピーカーなんだわ。言われて見るとJBLの上に高さ20cmにも満たないちっちゃなスピーカーが乗っています。あまりに小さいのでJBLかなにかのサブツィータぐらいに思っていましたのであのチビが今の音を出すなんてありえないと思いました。でもそれは現実ですっかりダマされたわけですがそれにしても“破格”とはこのことだと思いました。チビちゃんですが価格も破格で1個4万円ほどでした。

その日から自宅の居間に可愛く鎮座することになりますが翌年にはラックスの管球式LX38とオンキョーの100モニターを購入したのでヒャクモニの上にちょこんと座っていました。ボクが引っかかったように初めての来客者をだますのがボクの愉しみでした。このスピーカーからしばらくしてミニスピーカーブームが起こります。ヴィソニックはドイツのメーカーでダヴィッド6000の下に5000、ひと回り大きい7000がありました。驚くほどの重量感、質感の良さ、音のスケール感、めんこくてたまりませんでした。サブウーファーも用意されていてちょっと欲しくなりましたが20万円は手が出ませんでした。間もなくLX38の先代であるSQ-38FDが手に入ったのでダヴィッド専用にして寝室で聴いていました。入力ピークを超えるとインジケータが赤く光ります。