pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

BULOVA トノー

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ボクがブローバのトノーを手に入れたのはジイサンのマネもありますが成人になった頃は昔のチビ秒針のウォッチはすでに絶滅して久しく手に入れようにも3針しか売っていないので欲しくてたまりません。古い時計屋を見つけてはぷらりと入ってデッドストックを探すわけです。当時のほとんどの時計店は時計職人の店ですから店主はなにかしら自分のコレクションを持っています。彼らはデザインよりもムーブメント(機械)に惚れるタイプで目に時計メガネをはめるのがカッコよくてね。

創成川沿い南4条の角に小さな正時堂という時計屋がありました。感じのいいオヤジと奥さんが狭い店にいつも二人でいましたがここのコレクションは立派なものが多く中でもオメガの金無垢のチビ秒針はスタイルも程度も抜群でたまらなくそそられました。もともとは大阪の人だったように記憶しています。ブローバのトノーは新川の時計屋のオヤジから粘って売ってもらったものです。針のスタイルが美しいと思います。戦前(1940年以前)を知る人にはブローバやエルジンにはたまらない郷愁があるとのことでロードエルジンなどは一流品だったようです。その頃のボクのイメージとはずいぶん開きがありましたがでもブローバはアキュトロンを開発する技術力があったわけですから今考えると驚きではあります。シチズンのハイソニック(音叉時計)はこの技術です。

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