pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

オルトフォン VMS20E MkⅡ

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当時の家の2階の寝室つながりの書斎で聴いていた音はラックスのSQ38FDにタンノイのイートン、マイクロのプレーヤーにカートリッジはこのオルトフォンでした。カートリッジの選択はいつもショップを経営している友人まかせでしたが今思うと財布の中身を知っているのでコストパフォーマンスの高いものを薦めてくれたと思っています。タンノイはクラシック専用というイメージもありましたがJAZZやボーカルも全くOKでした。マッタリとしたいい音ですが管球式アンプは立ち上がりが速いのでダルくありません。

VMS20EはデンオンのMC型DL-103と人気を二分したのではないでしょうか。当時0歳か1歳の息子がプレーヤというかアームに興味を示してラックにつかまり起ちでカートリッジの針に指をかけて折ってしまいます。わずかの間に1階のオーディオも2階のオーディオもやられました。2階ではフライの毛鉤を巻きながら聴いていますが油断できません。集中して細かい作業をしていると突如ギャーという針先がレコード盤をかきむしる音でヤラレターと飛び上がっても遅いわけです。ついにプレーヤーのカバーにいちいちガムテープを張るという・・・1階ではオープンリールで聴くようにしていました。先端の針のみの修理も可能ですが新品とあまり変わりません。最初に折られたのはシュアーのV-15 typeⅢでしたが当時のボクにはギャーというほど痛かったのを憶えています。フライロッドが買えたのに、という・・・