pazuのノスタルジックな道具

愛着の道具と遊びの回顧録

HONDA CB95

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先日ネットでこのバイクの画像をみてハッとしました。これはものごころついた頃に家にあったオヤジの愛車です。四角いヘッドランプとスーパーカブ似のフロントフォークに特徴があります。昭和34年の発売で前年にスーパーカブがデビューしています。この頃すでに父はホンダ教の信者さんでした。それは今でも変わりません。ボクとは微妙に宗旨が合いません。エンジンをバラバラにしては組んでをくり返していました。

このバイクにはとにかくよく乗せてもらいましたが当時はどこへ行っても砂利道と土ぼこりでした。一度母の実家へ行った時に父は家の中で祖父母と話していましたがボクはバイクの上でハンドルにつかまってブーブー声を出しながら身体をゆすっていましたがはずみでスタンドが外れてバタンと前へ動きました。ヤバイと思って跳ね降りましたが瞬間にボクの上にバイクが倒れ掛かってきました。なんとか支えて転倒は免れましたが4~5歳の子供には重過ぎました。離すとバイクが倒れて傷がつく、オヤジは烈火のごとく怒る、ぶっ叩かれる、という方程式は瞬時に理解したので必死に耐えていましたが徐々に限界が近づき気が遠くなってきました。すでに手を離して逃げる力も残っていなくて潰されると思った時に窓から様子を見た祖母の大変だ!下敷きになっちゃうという叫び声でオヤジが飛んできて事なきを得ましたがその間3分にも5分にも感じましたが声が出せませんでした。どのくらい重かったんだろうと重量を調べましたら115キロでした。50年も前のバイクですが随所にホンダらしさが匂っています。つまりCBシリーズがデビュー50周年を迎えるということのようです。